こんにちは。海外在住歴13年、バルセロナ在住のコバケンです。僕は2024年にスペインのデジタルノマドビザを取得しました。
ノマドビザは「収入があれば取れる」と思われがちですが、実際は書類の見せ方で結果が分かれるビザです。この記事では、却下(不許可)や追加書類の要求につながりやすいポイントを7つにまとめ、それぞれの対策を解説します。
📌 あわせて読みたい:スペインデジタルノマドビザ完全ガイド【2026年版】条件・必要書類・申請方法・費用
※2026年10月時点の情報です。運用は窓口や時期で変わるので、申請前に最新情報を確認してください。
却下される前に「追加書類の要求」が来ることが多い
いきなり却下されるより先に、まず追加書類の要求(requerimiento)が届くケースがよくあります。期限はふつう10営業日ほどと短いので、要求が来たらすぐ動けるように、元の書類のデータや連絡先をまとめておきましょう。
理由① 雇用か業務委託かがはっきりしない
会社員として申請するのか、フリーランスとして申請するのかで、必要な書類が変わります。契約書の中身と申請区分がずれていると、要件を満たしていないと判断されやすくなります。
- 対策:契約書の種類(雇用契約/業務委託契約)と申請区分をそろえる。複数のクライアントがいる場合は、全員分の契約書と取引実績を出す
理由② スペインからのリモートワークが認められていない
契約書や会社のレターに「スペインからリモートで働いてよい」と書かれていないと、要件を満たしていない扱いになることがあります。
- 対策:会社・クライアントに、スペインからのリモート勤務を認めるレターを書いてもらう。勤務地、職務内容、契約期間も入れてもらうと安心
理由③ 取引期間が3か月未満、または入金の記録が弱い
雇用でもフリーランスでも、3か月以上の関係があることが前提です。また、給与明細や請求書があっても、銀行口座への入金記録と結びつかないと説得力が弱くなります。
- 対策:直近3か月以上の給与明細・請求書と、それに対応する口座の入金記録をセットで出す
理由④ 会社の活動実績(1年以上)が証明できない
会社員の場合、勤め先が1年以上活動していることを示す必要があります。設立したばかりの会社や、登記情報が出しにくい会社は要注意です。
- 対策:登記簿謄本(英訳つき)や会社の活動を示す書類を早めに用意する
理由⑤ 社会保障の加入が証明できていない
会社員として申請する場合、スペインの社会保障に加入するか、日本の社会保険に加入し続けていることを証明する書類が必要になります。日本とスペインは社会保障協定を結んでいるので、日本の年金事務所で発行される適用証明書が使えるケースがあります。
- 対策:どちらの国で社会保険を払うかを先に決め、必要な証明書を準備する。フリーランスの場合は、許可後にスペインでautónomo登録をする流れが一般的(スペインのautónomo登録手順【完全ガイド2026年版】)
理由⑥ 収入額がぎりぎり、または安定していない
2026年の目安は主申請者で月約2,849ユーロです。ぎりぎりの金額だと、為替や月ごとのばらつきで基準を下回って見えることがあります。家族を帯同する場合は、1人ごとに加算もあります(スペインのノマドビザで家族帯同はできる?配偶者・子どもの手続きを解説)。
- 対策:余裕のある金額で申請する。フリーランスは、スペインのクライアント由来の収入が全体の20%以内であることを、請求書や取引一覧で示す
理由⑦ 翻訳・アポスティーユ・手数料の不備
日本語の書類は、スペイン語への翻訳が必要です。公文書にはアポスティーユも必要になります。手数料の支払い証明(modelo 790-052)の添付漏れもよくあるミスです。
- 対策:公認翻訳者(traductor jurado)に依頼する。アポスティーユが必要な書類を事前にリスト化する(スペインビザ申請の書類を翻訳・公証する方法【アポスティーユも解説】)
もし却下されたら:取れる3つの選択肢
| 選択肢 | 内容 | 期限の目安 |
|---|---|---|
| 再審査の請求(recurso de reposición) | 同じ役所に判断の見直しを求める | 通知の翌日から1か月 |
| 裁判で争う(recurso contencioso-administrativo) | 裁判所に判断を求める | 通知の翌日から2か月 |
| 書類を整えて出し直す | 却下の理由を解消して再申請する | 期限なし(滞在期間に注意) |
却下通知には、どの要件を満たしていないと判断されたかが書かれています。理由を1つずつ確認し、それに直接答える証拠を出すのが基本です。働き方そのものが変わった場合(雇用→フリーランスなど)は、異議を出すより出し直したほうが早いこともあります。
スペイン国内で申請している場合は、滞在できる期間にも注意が必要です。判断に迷ったら、移民弁護士に相談するのが安全です(スペインで弁護士を選ぶ方法と費用【移住者向け・依頼前に確認すべき5つのポイント】)。
書類の最終チェックリスト
- 申請区分(雇用/フリーランス)と契約書の種類がそろっている
- スペインからのリモート勤務を認めるレターがある
- 3か月以上の給与明細・請求書と、対応する入金記録がある
- 会社の活動1年以上を示す書類がある(雇用の場合)
- 社会保障の証明書がある(雇用の場合)
- 収入要件を余裕をもって超えている
- 翻訳・アポスティーユ・手数料の支払い証明がそろっている
必要書類の全体は スペインデジタルノマドビザの必要書類チェックリスト【2026年完全版】 に、審査期間の実例は スペインデジタルノマドビザの審査期間はどのくらい?【2026年実績まとめ】 にまとめています。
自分のケースが通るか不安な人へ
ノマドビザは、働き方や契約形態によって判断が分かれやすいビザです。「自分の書類で通るか」を申請前に確認したい人は、個別相談で直接聞いてください。