こんにちは。海外在住歴13年、バルセロナで子育て中のコバケンです。娘はバルセロナの市立保育園(escola bressol)に通っています。
「子どもを連れてスペインに移住しても大丈夫?」という相談はとても多いです。この記事では、子連れでスペインに移住するメリットとデメリットを、実際に子育てしている立場から正直にまとめます。
📌 移住の全体像はこちら:スペイン移住完全ガイド【2026年版】ビザ・家探し・生活費・手続きを全部まとめた
子連れスペイン移住のメリット
① 社会全体が子どもにやさしい
レストランやカフェに子どもを連れて行っても嫌な顔をされることはほとんどなく、店員さんや近所の人が気軽に話しかけてくれます。ベビーカーで出かけても肩身の狭さを感じにくいのは、日本との大きな違いです。
② 公立の教育費が安い
公立の学校は、3歳からの幼児教育を含めて授業料は無料です。0〜3歳の保育園も、バルセロナ市立の場合は所得に応じて料金が決まる仕組み(tarifació social)があります。教育制度の全体像は スペインで子どもを育てる【教育制度・学校選びの基本ガイド】 にまとめています。
③ 小児科を公的医療で受けられる
社会保障に加入していれば、子どもも公的医療の対象になり、担当の小児科医がつきます。予防接種も公的な制度で受けられます(スペインの医療機関・病院の使い方【公的医療と民間クリニックの違い】)。
④ 自然と多言語で育つ
カタルーニャでは学校でカタルーニャ語とスペイン語、家庭では日本語、さらに英語と、子どもが自然に複数の言語にふれる環境になります。
⑤ 気候が良く、外で過ごす時間が長い
晴れの日が多く、公園や海が身近です。平日の夕方も公園で遊ぶ子どもたちでにぎわっています(スペインの天気・気候ガイド【地域別の特徴と服装の目安】)。
⑥ 親の働き方にゆとりが出やすい
リモートワークで移住した場合、通勤がなくなり、送り迎えや子どもと過ごす時間を確保しやすくなります(日本人は頑張りすぎだと思う。スペイン移住して気づいた「働き方」の違い)。
子連れスペイン移住のデメリット
① 子どもの分の手続きも増える
ビザ、TIE、住民登録、医療カード、学校の申し込みと、子どもの分も手続きが必要です。家族帯同のビザでは、子ども1人ごとに収入要件も上乗せされます(スペインのノマドビザで家族帯同はできる?配偶者・子どもの手続きを解説)。
② カタルーニャでは学校の授業が主にカタルーニャ語
バルセロナの公立校では、授業は主にカタルーニャ語で行われます。小さいうちは子どもが早く慣れることが多い一方、親が学校とのやり取りで苦労する場面はあります。
③ 日本語の維持に工夫が必要
現地の言葉に慣れるほど、日本語が弱くなりがちです。家庭での会話、日本語の絵本、補習授業校などで、意識して日本語にふれる時間を作る必要があります。バルセロナにはバルセロナ日本人学校もあります。
④ インターナショナルスクールは高い
英語で教育を受けさせたい場合、インターナショナルスクールの学費は年間で数十万円〜数百万円かかります。公立にするかどうかで、生活費が大きく変わります。
⑤ 生活リズムが日本と違う
夕食は21時ごろが一般的で、学校や保育園の時間割、長い夏休み(6月下旬〜9月上旬)など、日本と生活リズムが違います。夏休みの間は、サマースクール(casal)を探す家庭が多いです。
⑥ 家族の助けが近くにない
祖父母に預けたり、急なお迎えを頼んだりできないのは、海外子育ての共通の悩みです。子どもが体調を崩したときの対応は、夫婦でよく話し合っておく必要があります。
移住前にやっておきたい準備
- 子どもの年齢に合わせて、公立・私立・インターのどれにするか方向性を決める
- 住むエリアは、学校や保育園の通いやすさで選ぶ(バルセロナのおすすめ居住エリア5選【移住者が選ぶ街の特徴と家賃相場】)
- 子どものパスポートの有効期限を確認する(スペインで日本のパスポート更新【バルセロナ総領事館】必要書類・費用・日数)
- 予防接種の記録(母子手帳)を英語かスペイン語でまとめておく
- 家族全員分の収入要件・書類を確認する(スペインデジタルノマドビザ完全ガイド【2026年版】)
まとめ
子連れのスペイン移住は、手続きの多さや言葉、日本語の維持といった課題はあるものの、子どもにやさしい社会、安い公立教育、良い気候など、子育てしやすい面もたくさんあります。
家族構成によって準備は大きく変わります。「わが家の場合はどうか」を具体的に相談したい人は、個別相談でお話しします。