こんにちは、バルセロナ在住・海外在住歴13年のコバケンです。
「スペインに移住したいけど、マドリードとバルセロナどっちがいいんだろう?」
スペイン移住を考えている方から、この質問をよくいただきます。両都市を実際に訪れ、現在バルセロナに住んでいる立場から、7つの観点で正直に比較します。
📌 この記事の結論を先に言うと
どちらも「日本人が住める」都市です。ただし、何を重視するかによって答えが変わります。この記事を読んで、自分に合う方を選んでください。
目次
- 日本からのアクセス:マドリードは直行便あり、バルセロナは乗り継ぎ
- 水道水:マドリードは飲める、バルセロナは要注意
- 英語と人柄:通じないけど、みんな親切
- 物価・家賃:安いと言われるが、実態は?
- 清潔感:マドリードは綺麗、バルセロナは正直汚い
- 気候:バルセロナは温暖、マドリードは寒暖差が激しい
- 食:どちらも食天国スペイン
- おまけ:バルセロナはカタルーニャ語の街
- 結論:どちらを選ぶべきか
① 日本からのアクセス:マドリードは直行便あり、バルセロナは乗り継ぎ
移住後も帰国する機会はあるため、日本とのアクセスは意外と重要なポイントです。
マドリードにはイベリア航空の東京(成田)直行便があります。フライト時間は約14〜15時間で、乗り継ぎなしで移動できるのは体力的にも大きなメリットです。
一方、バルセロナへの直行便は現時点では運航していません。フランクフルト・ソウル・中国経由など、どのルートを使っても乗り継ぎが必要で、総移動時間は20〜25時間前後になります。
| マドリード | バルセロナ | |
|---|---|---|
| 日本からの直行便 | ✅ イベリア航空(東京成田) | ❌ なし(乗り継ぎ必要) |
| 主な乗り継ぎルート | — | フランクフルト・ソウル・中国経由など |
| 目安の総移動時間 | 約14〜15時間 | 約20〜25時間 |
年に数回帰国する予定がある方・家族が日本にいる方には、直行便があるマドリードの方が移住後の生活がラクになります。バルセロナを選ぶ場合は、帰国の際の移動コスト・時間を事前に織り込んでおくことをおすすめします。
② 水道水:マドリードは飲める、バルセロナは要注意
これは意外と知られていないポイントです。
マドリードの水道水は非常においしい。ボトル入りの水が最も消費されない都市の一つとして知られており、現地の人も普通に水道水を飲んでいます。実際に飲んでみて、日本の水道水より美味しいと感じたほどです。
一方、バルセロナの水道水は硬水で、飲料には向きません。そのままシャワーを浴び続けると髪がパサつくほどで、ミネラルウォーターを購入するのが一般的です。日常的なコストとして、飲料水代が加算されることを頭に入れておく必要があります。
| マドリード | バルセロナ | |
|---|---|---|
| 水道水 | ✅ 軟水・飲料可 | ❌ 硬水・飲料不向き |
③ 英語と人柄:通じないけど、みんな親切
スペイン全体に言えることですが、英語は思った以上に通じません。観光地として有名なレストランでも英語が通じないケースがあり、銀行・役所・不動産などはほぼスペイン語前提です。
ただ、これが大きなポイントなのですが、スペイン人は基本的にとても親切です。英語が通じなくてもジェスチャーや翻訳アプリで一緒に解決しようとしてくれる人が多く、「英語が話せなくてすみません」という雰囲気がない。困っていると誰かが助けてくれる場面に何度も出会いました。
言語の壁はありますが、人の温かさがそれを補ってくれます。この点はマドリードもバルセロナも大きく変わりません。
④ 物価・家賃:安いと言われるが、実態は?
「スペインは物価が安い」というイメージがありますが、家賃については要注意です。
特にバルセロナの賃貸市場は慢性的な供給不足で、都市部の家賃は年々上昇しています。日本の地方都市と比べて「安い」とは言えない水準になっており、外国人が良い物件を確保するのは簡単ではありません。
一方、飲食・日用品の物価はヨーロッパの中では比較的安いです。外食で2人分お腹いっぱい食べて€25〜30(約4,000〜5,000円)というケースも多く、オランダや北欧と比べると体感で半額以下のこともあります。
| カテゴリ | 実態 |
|---|---|
| 家賃 | バルセロナ・マドリード都市部は高め。外国人には特に厳しい市場 |
| 外食 | ヨーロッパ基準では安い。2人で€25〜30が目安 |
| スーパー | 北欧・オランダより明らかに安い |
⑤ 清潔感:マドリードは綺麗、バルセロナは正直汚い
これは正直に言います。清潔感という点ではマドリードの方が上です。
マドリードは大都市でありながら、地下鉄にゴミが落ちていない・道が整然としているという印象を受けました。スペインの首都としての整備が行き届いている感じです。
バルセロナは年中多くの観光客が訪れる関係で、道にゴミが落ちていることが普通にあります。慣れてしまえば気にならなくなりますが、日本の清潔さに慣れた方は最初に驚くかもしれません。
ただし、バルセロナには海があります。少し歩けばビーチがある都市環境は、清潔感というマイナスをカバーしてあまりあるものです。何を取るかは人によって変わります。
⑥ 気候:バルセロナは温暖、マドリードは寒暖差が激しい
気候は両都市で大きく異なります。
バルセロナは地中海性気候で、1年を通じて温暖です。3月でも日中は半袖で過ごせる日があり、冬も比較的穏やか。日本の花粉シーズンが嘘のように快適、という声もよく聞きます。
マドリードは夏が非常に暑く、冬は本格的に寒くなります。現地の不動産関係者も「マドリードの夏はマンションの最上階は選ばない方がいい」と口を揃えて言うほどです。日本の四季に近い感覚という意味では、マドリードの気候の方が馴染みやすいかもしれません。
| マドリード | バルセロナ | |
|---|---|---|
| 夏 | 非常に暑い(40℃超えも) | 暑いが海風で過ごしやすい |
| 冬 | 本格的に寒い | 温暖・比較的穏やか |
| 年間通じて | 日本の四季に近い感覚 | 温暖・過ごしやすい日が多い |
⑦ 食:どちらも食天国スペイン
これは両都市とも申し分ありません。パエリア・タパス・生ハム・チョリソ・シーフード——スペイン料理のレベルは高く、外れが少ないです。
バルセロナは国際色豊かで、日本料理・韓国料理・中東料理など多国籍なレストランも充実しています。マドリードも大都市として多様な選択肢があります。
日本食が恋しくなったとき、バルセロナには本格的な日本食レストランがそれなりにあります。ただし「日本食レストラン」と書いてあっても内容はさまざまなので、口コミを確認してから行くことをおすすめします。
おまけ:バルセロナはカタルーニャ語の街
これを知らずにバルセロナに移住して驚く方がいます。
バルセロナがあるカタルーニャ州では、スペイン語(カスティーリャ語)と並んでカタルーニャ語が公用語です。街の看板・行政書類・地元の会話ではカタルーニャ語が使われることが多く、スペイン語を勉強してきたのに何を言っているか分からない、という体験をする方もいます。
スペイン語をしっかり身につけたいなら、マドリードの方が適しています。マドリードはカスティーリャ語(いわゆる「スペイン語」)の中心地で、言語学習環境としてはより純粋です。
結論:どちらを選ぶべきか
7項目を比較した上で、タイプ別にまとめます。
| こんな人には | おすすめ |
|---|---|
| 日本への帰国が多い・家族が日本にいる | マドリード |
| 年中温暖な気候で暮らしたい・海が好き | バルセロナ |
| スペイン語をしっかり学びたい | マドリード |
| 水道水が飲める環境がいい | マドリード |
| 街の清潔感を重視する | マドリード |
| 国際色豊かな環境・多様な食を楽しみたい | バルセロナ |
| デジタルノマドとしてカフェで仕事したい | バルセロナ |
僕自身はバルセロナを選びましたが、それは気候・国際環境・海があることを重視したからです。どちらが「正解」ということはなく、自分のライフスタイルに合う方を選ぶのが一番です。
なお、マドリードとバルセロナは高速列車(AVE)で約2時間半。住んでからでも気軽に行き来できる距離なので、移住前に両方を実際に訪れて肌で感じてみることを強くおすすめします。
おわりに
スペイン移住の第一関門はビザです。どちらの都市に住むかを決めたら、次はビザの準備を始めましょう。
ご質問はお気軽にどうぞ。📩 kobaken1756@gmail.com
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それでは、またの機会に。¡Adiós!
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