こんにちは、バルセロナ在住・海外在住歴13年のコバケンです。
2024年にスペインのデジタルノマドビザを実際に取得してから、移住を検討している方からの質問をよくいただくようになりました。公式情報だけでは分かりにくい部分が多く、申請当時の自分もかなり苦労した記憶があります。
この記事では、実際に申請・取得した経験をもとに、よくある疑問10個に一つひとつ答えます。できるだけ「実際どうだったか」を正直に書きました。
新外国人規則(Real Decreto 1155/2024)が2025年5月20日に施行され、最低収入要件・無犯罪証明書の対象期間が変更されました。この記事は改定後の内容に対応しています。
目次
- フリーランスでも取れる?会社員は?
- 収入はいくら必要?
- スペイン語が話せなくても申請できる?
- 申請はどこでするの?日本からできる?
- 無犯罪証明書はどこで取る?
- アポスティーユって何?どこで取る?
- 移民弁護士は絶対必要?費用はどれくらい?
- 申請からビザ取得まで何ヶ月かかる?
- 書類準備にどれくらい時間がかかる?
- ビザ取得後、すぐ働ける?税金はどうなる?
Q1. フリーランスでも取れる?会社員は?
A. どちらでも申請できます。
スペインのデジタルノマドビザは、雇用形態を問わず申請可能です。ただし、用意する書類の内容が異なります。
- フリーランス(個人事業主):クライアントとの業務委託契約書・請求書・売上実績の証明など
- 会社員(リモート勤務):雇用契約書・給与明細・会社の在籍証明書など
僕自身はフリーランスとして申請しました。会社員と比べると収入の証明がやや複雑ですが、移民弁護士のサポートのもとスムーズに進めることができました。
なお、スペイン国内のクライアントからの収入が売上全体の20%以下であることが要件の一つです。スペイン国外の収入が主体であることが前提の制度です。
Q2. 収入はいくら必要?
A. 2026年時点では、主申請者で月額約€2,849が目安です。
デジタルノマドビザの最低収入要件は、スペインの最低賃金(SMI)の200%以上と定められています。SMIは毎年改定されるため、実際の金額は申請する年によって変わります。
| 対象 | 最低月収の目安(2026年) |
|---|---|
| 主申請者 | 約 €2,849 |
| 配偶者・パートナー帯同 | 上記に加え SMI の75%を加算 |
| 子ども帯同(1人あたり) | 上記に加え SMI の25%を加算 |
金額は毎年変動するため、申請前に必ず最新のSMIを確認するようにしてください。
Q3. スペイン語が話せなくても申請できる?
A. 申請自体は可能ですが、かなり苦労します。
書類の一部にはスペイン語訳が必要で、申請後の警察署でのやり取りもほぼスペイン語です。実体験として、担当者に英語はほぼ通じませんでした。
スペイン語に自信がない方には、移民弁護士への依頼を強くおすすめします。書類準備・申請・警察署のアポイント手配まで一括サポートしてもらえるため、言語の壁をほぼ気にせず進められます。
弁護士の探し方や費用感については Q7 を参考にしてください。
Q4. 申請はどこでするの?日本からできる?
A. 日本・スペインどちらからでも申請できます。ただし、スペイン国内申請が断然おすすめです。
| 申請場所 | 取得できるビザ | 備考 |
|---|---|---|
| 日本(スペイン大使館) | 最長1年の短期ビザ | その後スペインで居住許可に切り替えが必要 |
| スペイン国内 | 最長3年の居住許可 | 初回から長期許可が取れる |
スペイン国内で申請すれば、初回から3年の居住許可が取得でき、その後2年ごとに更新可能です。手続きの手間も少なく、圧倒的にスペイン国内申請がおすすめです。
Q5. 無犯罪証明書はどこで取る?
A. 申請前に居住していた国(複数の場合は全て)で取得します。
2025年5月の制度改定により、対象期間が従来の「過去3年間」から「過去2年間」に変更されました。
- 日本の場合:法務省または市区町村の窓口で取得。郵送対応も可能な場合あり
- 複数国に居住していた場合:各国で個別に取得が必要
僕の場合は日本・マルタ・オランダの3か国分を用意しました。国によっては発行まで数週間かかるので、早めに動き始めることが重要です。
Q6. アポスティーユって何?どこで取る?
A. 公文書の国際的な正式認証のことです。
アポスティーユとは「この書類は本物であり、正式機関が発行したものです」という国際条約に基づく認証です。スペインへ提出する書類のうち、無犯罪証明書・会社設立証明書などに必要になります。
日本での取得方法:
- 外務省(東京・大阪)または各都道府県の担当窓口に申請
- 書類の種類によって取得先が異なるため事前確認が必要
- 取得まで数日〜数週間かかる場合あり
アポスティーユが必要な書類は複数あるため、まとめて申請できるよう計画的に動くことをおすすめします。
Q7. 移民弁護士は絶対必要?費用はどれくらい?
A. 絶対ではありませんが、スペイン語に不慣れな方・初めての海外移住の方には強くおすすめします。
移民弁護士に依頼するメリットは大きく3つです。
- 書類の不備を防げる:必要書類のチェックリスト管理から翻訳手配まで対応してもらえる
- 警察署のアポイントが取りやすい:個人で予約しようとすると何週間も空きがないことがある。弁護士事務所経由だとスムーズに取れるケースが多い
- 精神的な安心感:不明点をいつでも相談できる環境は、申請中の不安を大きく軽減してくれます
僕自身、弁護士に頼んで本当に良かったと思っています。費用はかかりますが、それ以上の価値がありました。
信頼できる弁護士事務所(日本人実績多数)をご紹介できます。ご希望の方はお気軽にご連絡ください。📩 kobaken1756@gmail.com
Q8. 申請からビザ取得まで何ヶ月かかる?
A. ビザ許可自体は約3週間、NIEカード取得まで含めると2〜3ヶ月が目安です。
プロセスを段階別に整理するとこうなります。
| ステップ | 目安の期間 |
|---|---|
| 書類申請 → ビザ許可通知 | 約20営業日(法定)。僕の場合は約3週間 |
| 警察署アポイント取得 | 数週間〜1ヶ月程度(時期による) |
| NIEカード(居住者カード)発行 | アポイント後、数週間 |
渡航スケジュールを立てる際は、申請開始からNIEカード取得までトータル2〜3ヶ月を見ておくと安心です。
Q9. 書類準備にどれくらい時間がかかる?
A. 僕の場合は約2ヶ月かかりました。理想は渡航の4〜6ヶ月前から動き始めることです。
時間がかかる主な理由はこの3つです。
- 書類の点数が多い:無犯罪証明書・アポスティーユ・翻訳・契約書・収入証明など、用意するものが多岐にわたる
- 取得に時間がかかる書類がある:アポスティーユ・外国の無犯罪証明書は数週間かかることも
- 翻訳に時間がかかる:公認翻訳(jurada)が必要な書類は、翻訳者への依頼から納品まで時間を要する
「書類が揃ってからスペインへ」と考えると、気づけば数ヶ月経っていることはよくあります。早めに動き始めることが、スムーズな移住への一番の近道です。
Q10. ビザ取得後、すぐ働ける?税金はどうなる?
A. 事業登録・税務署への届け出を済ませれば、リモートワークを正式に開始できます。
フリーランスの場合の手続き:
- スペインの税務署(Agencia Tributaria)にautónomo(個人事業主)として登録
- 社会保険(Seguridad Social)への加入
税務について:
スペインに183日以上滞在すると税務上の居住者となり、スペインでの確定申告が必要になります。ただし、デジタルノマド向けの特別税制「ベッカム法(Ley Beckham)」の適用を受ければ、通常の累進課税ではなくフラット24%の優遇税率が適用される可能性があります。
税務手続きは複雑なため、スペイン在住者の確定申告に対応している税理士や、日本語対応のスペイン語圏専門の税務サービスへの相談をおすすめします。
まとめ
以上、スペインデジタルノマドビザに関するよくある質問10選でした。
この記事では各質問に概要レベルでお答えしましたが、実際の申請ではここには書ききれない細かい判断が随所に出てきます。たとえば「自分の収入証明は何を出せばいいか」「翻訳はどこに頼めばいいか」「弁護士なしで進める場合のリスク」など、ケースによって答えが変わるポイントが多くあります。
より詳しいプロセスや実体験の詳細は、別途まとめた記事をご覧ください。
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個別の質問はメールでも受け付けています。📩 kobaken1756@gmail.com
それでは、またの機会に。¡Adiós!
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